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予想される南海地震とは   予想される津波    津波への備え    予想される震度と被害

昭和の南海地震とは   飲料水の備蓄   非常持ち出し品   災害で役立つラジオ

ヘルメットと防災頭巾   家の中の対策

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【第1回】予想される南海地震とは

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●南海地震は、四国が乗っているユーラシアプレートにフィリピン海プレートがもぐり込んでいる境界の「南海トラフ」と呼ばれるところの周辺で起きる地震です。

●震源地が、足摺岬沖から和歌山県の潮岬沖にかけてのものが「南海地震」で、潮岬沖から静岡県の浜名湖沖にかけてのものが「東南海地震」と呼ばれます。

●いずれの地震も南海トラフで二つのプレートの境界面がずれることで起きます。

●南海地震は西暦684年以降、東南海地震と同時に起きたものも含めて少なくとも9回起きた可能性が指摘されています。

●江戸時代以降は平均して114年周期で起きています。

●昭和21年の南海地震は過去の地震と比べて規模が小さかったことから次の南海地震は短い周期で起きる可能性が高いと考えられています。

●政府の地震調査委員会は次の南海地震は今後30年以内に40%程度の確率で起こり規模はマグニチュード8.4前後と予測しています。

●この地震で高知県では震度6強から震度5弱の揺れが予測されています。

●次の南海地震への備えを今から進めておく必要があります。

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【第2回】予想される津波

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●南海地震が起きた場合、高知県では早いところでは地震と同時に津波の第1波が来ると予測されています。

●高知県のシミュレーションによると、「南海トラフ」に近い東部の室戸市、東洋町、西部の土佐清水市、大月町では、地震発生と同時か地震発生後5分程度で、津波の第1波が来る恐れがあります。

●高知市では地震発生から30分前後とみられています。しかし、専門家の中には前回、昭和21年に起きた南海地震の時の半分くらいの時間でやって来て、高さも2倍になると指摘する人もいます。

●幕末の西暦1854年に起きた、安政の南海地震クラスの地震が起きて津波が発生し、水門や防波堤が機能しなかった場合、高知県の沿岸部のおよそ5%の土地が浸水し、19万人から25万人が被害を受ける可能性があります。

●高知市や土佐市、大月町では、住民の半数以上の人が被災すると予測され、とりわけ中土佐町では、住民の70%以上の人が被災すると予測されています。

●高知県は海岸線が長く場所によって津波の到達時刻だけでなく高さも異なるので、地域ごとに、きめ細かな対策をとる必要があります。

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【第3回】津波への備え

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●高知県のシミュレーションによると、南海地震が起きた場合、西部の土佐清水市や大月町、東部の室戸市や東洋町では地震発生と同時、または地震発生後5分程度で、津波の第1波が来る恐れがあります。

●高知市では地震発生から30分前後とみられています。

●平成5年の北海道南西沖地震では、地震が起きて気象庁が津波警報を出すまで5分かかりましたが、甚大な被害を受けた奥尻島(おくしりとう)に高さ10メートル以上の津波の第1波が到達したのは、地震発生後3分〜5分でした。

●このため地震の揺れを感じたらすぐに高い場所に避難することが必要です。あらかじめ安全な最寄りの避難場所を決めておきましょう。

●近くに避難場所がないところは鉄筋コンクリートの避難用のビルなどを決めておくことが必要です。

●津波は、第2波、第3波とくり返し襲って来ますので第1波が引いても絶対に低い場所に戻ってはいけません。

●また、高知市内などの湾の奥への浸水を防ぐには出来るだけ津波が入ってこないように防潮堤や水門を閉めておくことが必要です。

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【第4回】予想される震度と被害

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●政府の地震調査委員会は、予想される地震の震源域の大きさや過去の地震の記録などから、次の南海地震が起きた場合の各地の震度を推定し、平成13年12月に公表しました。

●それによると、高知市で震度6弱以上、松山市と徳島市でも震度6弱以上の揺れが予測されています。

●高松市などでは震度5弱から5強、場合によっては震度6弱以上の揺れになると予測しています。

●震度6弱では、かなりの建物で壁のタイルや窓ガラスが破損し、木造住宅のうち耐震性の低い住宅では倒壊するものが多くあります。鉄筋コンクリートの建物でも壁や柱などが壊れます。

●また、国の中央防災会議の専門調査会が、平成14年12月にまとめた被害想定では、南海地震と東南海地震が同時に起きた場合、揺れと液状化現象で四国・中国地方でおよそ5万棟の建物に被害が出ると予測されています。

●高知県は、これらの国の予測を基に、市町村別に住宅の倒壊件数、火災の件数、それに伴う死者数などを予測して公表し、次の南海地震の防災対策や地震発生後の応急策に活かすことにしています。

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【第5回】昭和の南海地震とは

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●高知県をはじめ西日本の各地に大きな被害をもたらした昭和の南海地震は、昭和21年12月21日午前4時19分に起きました。

●震源は、和歌山県の潮岬(しおのみさき)の沖合い50キロの海底で、地震の規模を示すマグニチュードは8.0の巨大地震でした。

●北日本を除く広い地域で揺れを観測し、静岡県から九州にかけての海岸には津波が押し寄せました。

●全国で1330人が死亡、3万5000棟余りの家屋が全壊または半壊しました。 高知県の沿岸には4メートル〜6メートルの津波が押し寄せ、679人が死亡、1836人がケガをしたほか、4846戸の家屋が全壊する大きな被害が出ました。

●さらに地震に伴って高知市や須崎市などで地盤沈下が起こり、浸水する被害も出ました。次の南海地震は、昭和の南海地震を上回る規模になり、津波の高さが2倍以上になる所もあると予測されています。

●昭和の南海地震で被害がなかった所でも大きな被害が出る可能性があり、備えが必要です。

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【第6回】 飲料水の備蓄

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●次の南海地震が起きた場合、水道が各地で断水し、復旧するまでかなりの時間がかかると予想されます。

●断水に備えて日頃から家庭で飲料水を貯えておく必要があります。

●人間が生きてゆくためには1人1日およそ3リットルの飲料水が必要だといわれています。

●各家庭では最低3日分の水を用意しておけばよいでしょう。地震発生から3日持ちこたえれば給水車などからの給水を受けることができると考えられるからです。

●たとえば4人家族ですと、4人で1日12リットル、3日分で36リットルの水が必要です。

●市販のペットボトル入りの水を必要なだけ買っておくというのも一つの方法です。

●ただし、ペットボトルの水には消費期限があります。期限が近づいたものから普段の生活で使い、新しく買い足すなど回転させる工夫をすると良いでしょう。

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【第7回】非常持ち出し品

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●地震が起きた時、場合によっては避難して自宅以外の場所で生活しなければなりません。

●こうした時、非常持ち出し品をあらかじめ準備しておけば、あわてることなく素早い避難ができます。

●家庭に一つずつ非常持ち出し品を詰めたカバンなどを用意しておきましょう。

●家族3日分の食料と水、それに衣類や毛布、地震の情報を確認するラジオと予備の乾電池、懐中電灯やロウソク、マッチを用意しましょう。

●洗面用具やティッシュペーパー、ウェットティッシュがあると便利です。手袋やタオル、テントや寝袋もあれば助かるでしょう。

●阪神大震災では避難生活が長期化し、日用品が不足しました。自分や家族にとって必要なもの、不足すると困るものは持ち出し品と一緒に用意しておくと良いでしょう。

●赤ちゃんのいる家庭ではミルクやおむつなど、お年寄りや持病のある人は普段飲んでいる薬、コンタクトレンズを使っている人は保存液やメガネ。保険証のコピーも役に立ちます。

●こうした持ち出し品は運びやすいように出来るだけ小さくまとめて家の玄関の近くなど分かりやすい場所に置いておくと良いでしょう。

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【第8回】災害で役立つラジオ

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●災害の時、頼りになるのがラジオです。阪神大震災でもラジオの役割があらためて注目されました。

●地震で停電が起きてもラジオは聴くことができ、避難するときに手軽に持ち出すことができます。

●神戸の被災者からは「被害の詳しい状況はラジオで知った」とか、「給水所の場所や開いているスーパーマーケットなど生活に欠かせない情報をラジオから得ていた」という声が聞かれました。

●次の南海地震に備えて非常持ち出し品の中には必ずラジオを入れておきましょう。この時、予備の電池も忘れずに用意してください。

●最近は懐中電灯と一体になったラジオやハンドルを手で回すと発電できて乾電池がいらないラジオなど災害に備えた商品が売られています。安いものでは数百円でラジオが手に入ります。

●地震の被害から身を守るには、正確な情報が欠かせません。そのためにも、身近にラジオを備えておくようにしておいて下さい。

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【第9回】ヘルメットと防災頭巾

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●みなさんの家ではヘルメットや防災頭巾を備えていますか。地震が起きると頭の上からどんなものが落ちてくるか分かりません。

●家の中では家具が倒れてきたり、棚の上のものや天井に取り付けた照明が落ちてきたりするおそれがあります。

●家の外に出ると屋根瓦や割れた窓ガラス、エアコンの室外機や看板が落ちてくる危険もあります。

●地震が起きた場合は必ずヘルメットや防災頭巾をかぶるようにしましょう。ヘルメットはオートバイや自転車に乗るときに使うものや作業用のもので十分です。

●防災頭巾は、できればヒジのあたりまで届く長いものが良いでしょう。これを家族の人数分用意してすぐに取り出せるわかりやすい場所に保管して置きましょう。

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【第10回】家の中の対策

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●平成7年の阪神大震災では家の中でけがをした人が多くいました。

●神戸市消防局がけがの原因を調べたところ倒れてきた家具でけがをした人がおよそ49パーセント、落ちてきたものにあたった人がおよそ16パーセントで、けがの70パーセント近くが家の中で起きたことがわかりました。

●被災した人に聞くと「地震の激しい揺れで冷蔵庫が歩くように動いた」とか、「テレビが真横に飛んできた」などという証言もあります。

●家の中の地震対策が十分でないと家族が思わぬけがをすることになります。ふだんから地震に備えておくことが必要です。

●タンスや本棚などの家具は壁や柱に固定して倒れてこないようにします。テレビや冷蔵庫など重い電気製品も固定する必要があります。

●棚やタンスの上には重いものや割れやすいものを置かないようにします。台所の上の扉には中のものが飛び出さないよう掛け金を取り付けます。

●家の中の対策は家族の安全に直結します。面倒がらずにやっておくことが大切です。

 

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